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確かに、最近のスマートフォンは丈夫になった。ディスプレイに採用されている強化ガラスに代表されるような、軽く丈夫で傷がつきづらい素材が次々と開発され、採用されている。今年発売された端末をみても、擦り傷を自己修復するコーティング剤を使用したものや高耐久性をうたうものなど、まるでメーカー側も裸でのスマホ使用を推奨しているようだ。 アップル創業者の故スティーブ・ジョブズはかつて、インタビュー取材にやってきた記者がiPodにカバーをつけているのを見てあからさまにがっかりした表情を浮かべながら「使いこんで傷がついたステンレスは美しいと僕は思うよ」と製品をそのまま利用しない無粋さを指摘した。 最近は製造メーカー側もケース類を売っているが、製品はそのままでもっとも使いやすく美しく見えるようにつくられているはず。ケースは自己表現のひとつだという人もいるけれど、大量生産品で個性を表現するのも変な話。自分しかつけられない擦り傷の方がよっぽどオリジナルだ。